Kodak No. 3 Autographic Film cameraとは？
Kodak No. 3 Autographic Film cameraは、かつてKodakが製造・販売していたフィルムカメラの一つです。1903年に発売され、当時の写真愛好家から広く支持を受けました。
このカメラは、当時の最新技術を駆使しており、その特徴的な部分は「Autographic」という機能にあります。Autographicとは、写真に文字やメモを直接書き込むことができるというもので、フィルムの裏側に特殊なインクリボンが付いていました。写真を撮る前に裏返しにすると、インクリボンが露出している部分にメモを書くことができ、現像後、印刷された写真にもそのメモが残る仕組みです。
また、このカメラは120ロールフィルムを使用しており、それまで一般的だったグラスプレートやネガフィルムに比べて使い勝手がよくなりました。さらに、手持ち撮影に便利なくびれたボディデザインと取り外し可能なバルブシャッターも特徴の一つです。
発売日と価格
Kodak No. 3 Autographic Film cameraは、1903年に発売されました。当時の価格は、販売価格が$42（現在の価値に換算すると約$1,170）、カートリッジフィルムが$0.15（約$4）でした。
私の実体験
私は数年前にオークションでKodak No. 3 Autographic Film cameraを入手しました。初めて手にした瞬間、その魅力に引かれました。カメラは年月を経ていましたが、まだ機能的に問題はありませんでした。
フィルムをセットし、バルブシャッターを手動で操作しながら様々な景色を写しました。写真を撮るたびにAutographic機能に感動し、自分の手でメモを書き込むことができる喜びを味わいました。その後、現像所に持ち込み、メモが写真に残る様子を確認しました。これまでにない体験で、貴重な思い出となりました。
Kodak No. 3 Autographic Film cameraは、時代を超えて愛されるカメラです。その独特な機能やデザインは、写真撮影の楽しさを追求する人々にとって魅力的な存在です。
