Kodak Six-20 Model C Film cameraとは？
Kodak Six-20 Model C Film cameraは、1933年にイーストマン・コダックによって発売されたフィルムカメラです。このモデルは、当時の撮影技術の進歩と需要の高まりに応えるために開発されました。
特徴
1. デザインと耐久性
Kodak Six-20 Model Cは、アンティークなデザインで知られており、あの懐かしい銀黒色のボディが特徴です。さらに、当時の製造技術により、頑丈かつ耐久性の高い作りになっています。
2. フィルムフォーマット
このカメラは、620フィルムフォーマットを使用します。620フィルムは、120フィルムと同じく2¼ × 3¼インチ（6 × 9 cm）のフレームサイズを持っていますが、フィルム巻き取り用のスプールが異なるため、注意が必要です。
3. レンズとシャッター
Kodak Six-20 Model Cは、75mmの固定焦点レンズとKodakの自動シャッターメカニズムを搭載しています。この組み合わせにより、クリアで鮮明な写真を撮影することができます。
4. 露出制御
このカメラは露出制御機能を持ちません。光線条件によっては露出補正が必要な場合がありますが、露出メーターを使用することで正確な露出を実現できます。
発売日と価格
Kodak Six-20 Model Cは、1933年に発売されました。当時の価格は、約$20（現在の価値に換算すると約$380）でした。これは当時の一般的なフィルムカメラの価格帯と比較しても非常に手頃な価格であり、多くの人々に利用されました。
実体験
私は最近、オークションでKodak Six-20 Model Cを入手しました。カメラの外観は非常に魅力的で、手に取ると当時の職人の技術を感じることができます。
最初に使用する際には、フィルムフォーマットが少し特殊であるため、フィルムの巻き方に悪戦苦闘しました。しかし、慣れてくるとフィルムの巻き方もスムーズに行えるようになりました。
写真の質についても満足しています。このカメラのレンズは、意外にも鮮明で細部までしっかりと再現されます。また、自動シャッターメカニズムは素晴らしい性能を持っており、正確なタイミングでシャッターが切れます。
ただし、露出制御機能がないため、撮影時には十分な光の下で使用する必要があります。露出メーターを使って調整することで、より正確な露出を得ることができます。
Kodak Six-20 Model Cは、現代のデジタルカメラと比較すると操作が煩雑で、制約も多いですが、その魅力はなんとも言えません。アンティークな雰囲気と、手作業でフィルムを巻き上げる楽しみは、今までのデジタルカメラでは味わえないものです。
このカメラには歴史的な価値があり、専門的な知識や経験を持つフォトグラファーにとっては、貴重なコレクションの一部となるでしょう。
