『Hasselblad 80mm f/2.8 Planar CFE T*』とは？
『Hasselblad 80mm f/2.8 Planar CFE T*』は、ハッセルブラッド（Hasselblad）が製造した中判フィルムカメラ用のレンズです。このレンズは、ハッセルブラッドのVシリーズカメラ用に設計されており、80mmの焦点距離と明るいf/2.8の最大絞りを特徴としています。また、CFE（Central Focusing Electronic）機能と、T*マルチコーティングが施された光学系も備えています。
このレンズは、ハッセルブラッドのVシリーズカメラに取り付けることで、高画質で解像力のある写真を撮影することができます。光学系には、ハッセルブラッドが独自に開発したPlanarレンズ設計が採用されており、被写体のディテールを美しく再現します。さらに、T*マルチコーティングによって、光の反射やフレアを抑え、コントラストと色再現性を向上させています。
スペックと特徴
– 焦点距離：80mm
– 最大絞り：f/2.8
– 最小絞り：f/22
– マウント：ハッセルブラッドのVシリーズカメラ用（CFEマウント）
– レンズ構成：6群6枚
– 最短撮影距離：0.9m
– フィルターサイズ：67mm
– 重量：約485g
『Hasselblad 80mm f/2.8 Planar CFE T*』は、その優れた解像力と美しいボケ味によって、ポートレートや風景写真など、さまざまなジャンルの撮影において高い評価を受けています。さらに、CFEマウントを介してハッセルブラッドのVシリーズカメラと連携することで、優れた操作性とシステムの拡張性を実現しています。
このレンズは1978年に発売され、当時の価格は約100,000円（日本市場での参考価格）でした。現在では、中古市場で入手することができますが、品質や状態によって価格が異なります。
私の経験
私は数年前に『Hasselblad 80mm f/2.8 Planar CFE T*』を購入し、ポートレート撮影に使用していました。このレンズの解像力と美しいボケ味には本当に驚かされました。被写体の肌のディテールや髪の毛の細かさまで、非常にクリアに再現されるのが特徴でした。
また、このレンズは操作性も優れており、焦点距離の調整や絞りの設定がスムーズに行えました。ハッセルブラッドのVシリーズカメラとの組み合わせは非常にシームレスで、ストレスなく撮影することができました。
ただし、このレンズは比較的重量があるため、持ち運びや長時間の撮影には少し疲れることがありました。また、価格もそれなりに高いため、予算に制約のある方には少しハードルが高いかもしれません。
総合的に見て、『Hasselblad 80mm f/2.8 Planar CFE T*』は、プロフェッショナルな写真家やハッセルブラッドの愛好家にとって、優れたパフォーマンスと高品質な写真を追求する上で必要不可欠なレンズだと言えます。
